違和感だらけのワーママ動画に腹がたった話
こんにちは。今日はネット徘徊中に見つけた違和感だらけの「ワーママ」動画に、短気なゆるキャリ主婦である私が勝手に腹を立てているというお話です。
問題の動画はこちら
サイボウズ ワークスタイルムービー「大丈夫」 - YouTube
ソフトウェア開発大手のサイボウズ株式会社が、働くママに向けた動画です。
サイボウズさんて、男性も含めて育休最大6年取れたり、ライフスタイルに合った働き方を選べたりと「仕事と子育ての両立」にはかなり熱心な会社なんですね。いつぞやの日経ウーマンでも特集されていた気がします。
今回のこのムービーは、働くママのほんとにリアルな声が台詞にでてきます。
子どもが熱を出して、仕事を切り上げ保育園に向かうママ。
子どもの病気、明日の自分の仕事、家事…いろんなことを思いながら家に帰るんですよね。そして何よりこのキャッピコピーが秀逸すぎる。
「きちんと、仕事ができているだろうか ちゃんと、君を愛せているだろうか」
これ、働くママならすっごく共感する人多いと思う。
どっちも両立バッチリでキラキラ輝く毎日〜なんてママ、ほんの一握りなんじゃない。
仕事にウェイトを置けば(置かざるをえない人も多いよね)
「ちゃんと愛せているだろうか」で、もやもや。
家庭にウェイトを置けば
「きちんと仕事ができているだろうか」ってもやもや。
共感してしまいますね、というかなんか泣いてしまういきおいでした。
それでですね、この動画もサイボウズさんもべた褒めの私が何に憤慨しているかというと、夫ですよ、夫。
このママが「いつから保育園の送り迎えは私って決まったんだっけ」って言ってるけど、なんかこの夫「仕事するのは君の勝手だけど、そのかわり家事育児に支障ないようにね」みたいなスタンスでいそうな匂いがプンプンしますね。
子どもがいる女性が社会で働ける条件って何だろう。
会社の制度、保育園、助けてくれる身内、母子ともに健康な体、ビジネススキル…
必要なものをあげればキリがないんだけど、何よりの絶対条件て
「2人で子育てしてくれる夫」なんじゃない。
わたしの友達なんかはまだまだ結婚も出産も遠そうな人がほとんどだけど、専業主婦になるのが夢って子は1人だけ。で、その子以外はふつーに働いてふつーに子ども産んでふつーに働きたいって思ってる。でもね、そのふつーって実はすごくハードル高くて。
もし仕事も全力、育児も家事も楽しんでパパともいまだにラブラブなのっていうワーママヒエラルキーの頂点みたいな人がいるなら、それはすごい偶然がいくつも重なって(もちろんそういう状況を作った本人の努力もあります)できていることだと思うの。
そうはなれない多くのママたちの大きな壁って、意外といちばん身近な夫なんじゃないかな。さっき言ったような、働いてもいいけど家事育児も当然よろしくみたいな夫だと、どこかでママの心ぶっこわれちゃうよ。少なくともそういう夫への心は冷めちゃいそう。両立どころか崩壊しそうです。
わたしみたいなゆるキャリでも、夫の家事育児への協力なくしては共働きなんて成り立たないと思う。もっとバリバリ出張も残業も当然みたいな感じだと、ほんとママひとりではもたない。夜泣きの世話を交代で見るとか、夕飯は自分で作るとか、子どもとおふろ入ってミルク飲ませる、お皿を洗う、洗濯物をたたむ、何でもいいしできることでいいんだけど、「2人でやってるよ」って姿勢にすごくママは救われる。
2人でいるのになんで自分1人だけやってんのって状態がいちばんストレスたまると思う。夜泣きでも、泣いてる赤ちゃんよりも、泣いてても平気で他人事みたいに寝てる夫の存在に腹立つとかそういうこと。
パパさんはお仕事大変だと思うけど、スタンスだけでも見せてほしい。
そしてその家事育児が全然完璧じゃなくても、ママもどうか怒らないで。その姿勢にまず感謝したいしそのスタンス嬉しいよって伝えてあげてほしい。
てなわけで、今回のこの短い動画から、「育児と仕事の両立?勝手にどうぞ?」な姿勢がうかがえた名もなきパパにかなり憤慨していたわけですが、存在もしない相手に立腹してる暇がある程度には私もわりと時間あるじゃん、ていうか暇人じゃんと気づいたところで今日はおしまいです。